今回は、僕が8年間のパーソナルトレーニング経験を得て実感した、「お客様がジムを選ぶ理由」についてお話ししたいと思います。
現在、パーソナルトレーナーやパーソナルジムは非常に増えており、日本の健康への意識が高まっていることが証明されています。
ジムが増えるということは、それだけ需要があるということです。
しかし、僕たちにとっては「競合他社」も増えているということです。
良いこともたくさんありますが、僕たちももちろんビジネスとして活動しており、お客様がいないと生活できません。
健康への意識〜というのも嬉しいことですが、ここだけは集客スキルやサービス内容、専門家としての「勝ち負け」に拘らないといけません。
サービス業として、「お客様=お金」という見方は好きではありませんが、お客様の要望や考えをしっかり読み取り、「選んでもらえるトレーナー」になりましょう。
「差別化」も良いがシンプルに!
僕たちは自分のサービス内容やキャラクターを引き立てるために、いろんな角度から差別化をはかろうとします。
僕自身、ありきたりなキャッチフレーズやアピールは生徒様にオススメしておりません。
ここが難しいところですが、行き過ぎた差別化はお客様の手に届かないということです。
専門家ではない一般的な知識レベルのお客様にとって、僕たちが発信するマニアック過ぎる話題は刺さりません。
同じように、分かりにくいターゲット設定など提示してしまうと、お客様にも全く響かないのです。
だからこそ、シンプルが一番なのです。分かりやすさ、そして簡単な説明が一番なのです。
集客のために、相当な時間をかけて市場調査を繰り返していると思います。
しかしいつの間にか、全くお客様からのリアクションや問い合わせの数などに影響してきてはいませんか?
ここで求められるのは「シンプルな差別化」であり、難しく考えずに一度力を抜いて、考え直すのも良いかも知れません。
結局は通いやすさが大事。
これは僕が8年間のトレーナー生活、そして5年間のジム経営を通して得られた統計で、お客様が僕やジムを選んでカウンセリングや見学に来てくれた理由は「アクセス」です。
通いやすさ、自宅や職場からどのくらいの距離にあるのか?実は半分くらいのお客様はこう答えてくれました。
契約を決めたのはまた違います。トレーニングの内容やカウンセリングによってやる気が出たというお声もいただきました。
しかし、カウンセリング前や契約の前での「選ばれた理由」は、アクセスが多かったということです。ここがなければカウンセリングもないし、契約なんて話題にもならないでしょう。
皆さんのホームページやSNSでのアクセス案内はいかがでしょうか?分かりやすく地図を載せていますか?最寄駅やそこからの道のりもアプリなど使って明確に案内できてますか?
商品のアピールに必死になり過ぎず、どこで売ってるのか?どこでサービスが受けられるのか?まずここから改めて確認してみましょう。
最後はやっぱり料金が気になるのです。
カウンセリング中、料金説明に入る際にどうしても緊張してしまう方は多いです。
日本人はお金をいただくことに対し「申し訳ない」という考えが浮かぶ方も多く、お客様ではなくトレーナー側の方が緊張してしまうケースは少なくありません。
なので、まず僕たちトレーナーも発信の仕方や記載方法など考えた上で、自信を持って伝えていきましょう。
パーソナルトレーニングの料金は決して安くはなく、気軽にできる買い物ではありません。
そのため、当然ながらサービス内容や他社との比較をしてくるでしょう。
しかし、安ければ安いほど問い合わせが来るかというと、全くそういうことではありません。逆に安過ぎることで不安に思われ、サービスのクオリティが問われます。
ここでは一回単価で計算して表記してあげたり、ローンでのお支払いを案内してあげることも有効です。
一回単価を提案してあげたり、一度に大きな金額を出すのが不安という方に向けた発信もしてあげると良いです。
また、支払い方法もしっかり載せておきましょう。
「クレジットなら」などの支払い方法によって挑戦できるか否かの判断も考慮しておくと良いです。
全て、お客様に選んでもらいやすいように、そしてその情報が分かりやすく、計画的に取り組むことができるかを想像させてあげることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ブランディングや様々な戦略をねって普段から動いてみたものの、お客様の視点は意外なくらいシンプルだったりします。
「料金が優しかったから」「近いから」のように、まずはカウンセリングや見学に来てもらうためのアクションに集中し、最初の壁を打破しましょう。
僕たちのパーソナルトレーニングのコンセプトや、目的達成までの道のりをアピールするのは、その後でも大丈夫ということです。
まずはお客様が一番注目している場所を、明確な表記で伝えていくことを優先してみてください。
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