パーソナルトレーナーとして活動するために、まずは資格の取得から始まります。
個人でジムを経営したり、どこか施設やジムと契約しないのであれば、資格を取得しなくても活動は可能です。
しかし、資格がなくてもパーソナルトレーニングはできると言いながらも、年々資格を取得するために学習している人は増えているようです。
知識は間違いなく必要ですし、資格は学習した証のようなものです。
資格の重要性に関しては、他のブログからもご覧ください。
さて、今回のブログを読んでくれるみなさんには共通していることが一つあります。
・どのパーソナルトレーナーの資格に挑戦しようか悩んでいる。
・それらの根本的な違いがわからない。
・それぞれどのくらいの費用がかかるのか不安だ。
資格を取りなさいとは言うけども、何を取得すれば【有資格者】として胸張れるのか。
そして自分に合う資格は一体どれなのか。
今回はパーソナルトレーニングとしては定番とも言える資格団体を2つほど紹介した上で、それぞれの特徴、費用、合格率なども解説していきたいと思います。
パーソナルトレーニングに特化した資格を選ぶこと。
パーソナルトレーナーとしてオススメしたい資格は非常に多いです。
もちろん資格なんてどれだけ持っていても邪魔にはなりませんし、学習する機会が増えることはトレーナーの商品価値も上がります。
しかし、「役に立つ資格」よりも優先的に取得した方が良いもの、それはパーソナルトレーニングに特化した資格です。
・アスリートフードマイスター (株式会社アスリートフードマイスター)
・プロテインマイスター (一般社団法人 日本プロテイン協会)
・食生活アドバイザー (一般社団法人 FLAネットワーク協会)
→このような食事や栄養に特化した資格も、もちろんパーソナルトレーニングにも役立ちます。(実際に僕もテキストを持っている資格もあります。)
しかし、どちらかというとパーソナルトレーニング中の栄養指導に特化した資格となります。
今回紹介したいパーソナルトレーニングに特化した資格というのは、
・NSCA-CPT, CSCS (全米ストレングス&コンディショニング協会)
・NESTA-PFT (全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
どれもアルファベットばかりで、初めて聞く人にとっては覚えにくい名前かも知れません。
しかしどれも、人間の体や運動に関する学問を総合的に学ぶことができる、それこそパーソナルトレーニングに特化した資格です。
どんな資格が良いのか調べてみたけど、一体どの資格が良いのかわからない。
そんな人は、まず最初はこちらの3つから考えてみると良いです。
資格取得にかかる費用と合格率。
・NSCA-CPT, CSCS (全米ストレングス&コンディショニング協会)
まず最初は、NSCAです。www.nsca-japan.or.jp
NSCAは、National Strength & Conditioning Associationの略です。(今の段階ではどんな意味か把握できなくても良いと思います。)
名前の通り、国際的な規模での資格団体のため、社会的な信用やインパクトも強いと実感しています。
実際に僕も、フィットネス関連事業の方と名刺でご挨拶した際に、
「おっ、NSCA持っているんだね!」とのお言葉をいただいたのを覚えています。
学習内容としては、もちろんパーソナルトレーニングに特化していることは言うまでもないのですが、トレーニングエクササイズに重点を置かれているイメージがあります。
実際に、トレーニングプログラムやエクササイズの基本的なフォームなど、かなり細かい視点から学ぶことができました。
そう考えると、実際に普段からトレーニングをやっていない人からするとかなり難しいように思えます。
もちろん、初心者の人でもしっかり学習を積んで挑戦していただきたいですが、トレーニング経験者であれば「こう言うことだったのか!」と、自分の体の感覚と照らし合わせることができます。
毎日のようにトレーニングを積んでいても、身になるのはやはりあなたの体にとってのベストな方法です。
それを基礎からしっかり学び、目の前のお客様にとっても一番の方法を見つけることが重要です。
そのためにもNSCAのような資格取得を目指してみるのも、活躍できるパーソナルトレーナーへの第一歩になるはずです。
NSCA-CPT、CSCSとは?
なお、NSCAという資格団体には、「CPT」と「CSCS」という2つの資格があります。
パーソナルトレーニング活動をするためであれば、正直どちらか1つで充分です。(稀に2つとも持っている強者がおりますが)
このCPTとCSCSは、学習内容としては大きく差はないと思いますが、CSCSの方が学習内容が多いです。
この2つの学習内容や受講条件などはこちらからご確認してもらって、ご自身に合う方を選んでみてください。
合格率
NSCA-CPT 75.0%
CSCS 63.4% (2020年度 NSCA HPより抜粋)
費用
NSCA入会費 13,200円(税込)
テキスト代 13,200円(税込)※購入は任意です。
NSCA-CPT受講費 46,000円(税込)※CSCSは50,200円(税込)
他にも問題集セットや受講対策講座などもあったりと、最終的にかかってくる費用はバラバラです。
しかし、大体の目安で上記の費用がかかってくるということだけ覚えておくと良いです。
こちらのNSCAですが、僕が資格受講をする際の学習内容や期間などをまとめたページがありますので、是非参考にしてみてください。
・NESTA-PFTとは?
それでは次にNESTA-PFTの紹介です。https://www.nesta-gfj.com
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会と聞くと、まだ何となくでもイメージがつきやすいかも知れません。
もちろんNESTAもパーソナルトレーナーとして活動する際に非常に支持された資格団体です。
NSCAなどと比較するのであれば、NESTAはより「健康」をテーマにおいた資格団体とも言えます。
NSCAほどエクササイズの深掘りやトレーニングプログラムなどの学習量も多くなく、テキストの中身も、今から学習を始める人たちにとっても馴染みのある内容ではないかと思います。
そのような事からも、一般のお客様のダイエットや基本的な体つくりを指導したいというビギナーのトレーナーに人気が高い資格でもあります。
決して簡単というわけではありませんが、私の知り合いのトレーナーも「NESTAは学習しやすい」と言っていたのを思い出します。
資格の取得が目的ではなく、トレーナーとしての知識をつけたいという人にもオススメの内容です。
そしてNESTAのユーモアなところは、NESTA-PFTを取得後、ターゲットや目的に応じて「スペシャリスト資格」に挑戦することができるという事です。
このスペシャリスト資格というのは、パーソナルトレーニングに特化した内容はもちろん、「女性の美」に特化した資格、「ゴルフ」に特化した資格など、様々なジャンルに特化した資格が用意されているのです。
それはパーソナルトレーナーになった後に、自分がもっと強みにしていきたいジャンルや苦手なジャンルなど、好みや目的によって付け足すようなものです。
これは非常にオススメの学習で、パーソナルトレーナーとして活動していく時、自分の強みが何なのか、そして何をアピールしていくのか、これらを自覚する事は重要です。
「何でもできますトレーナー」も良いですが、オールラウンダーよりもスペシャリストが求められる時代です。
自分の強みを育てるためにも、こちらのスペシャリスト資格にも挑戦してみてください。
合格率
NESTA-PFT 50.0%〜60.0%
費用
テキスト代 13,600円(税込)※購入が受講条件にもなるため必ず購入する事。
NESTA-PFT受講費 7,500円(税込)
事前講習受講料 15,000円(税込)
受験・資格登録手数料 36,400円(税込)
NESTAの場合、PFT認定受験要件によっては受講しなければいけないコースがあります。
どのコースかによって費用も前後しますので、一度公式のHPにて確認してみてください。
まとめ
今回はNSCA、NESTA、2つの資格について簡単にお話させていただきました。
各協会に書いてある紹介文など省き、一人のパーソナルトレーナー、そして一人のジムオーナーからの個人的な意見です。
どちらが良い!と言った事ではなく、皆さんに合うのはどんな資格か?
ここが重要ですので、「◯◯さんが言ってたから!」とか、「◯◯さんも持っている資格だから!」だけではなく、自分がなりたいパーソナルトレーナーはどのようなトレーナーか、もう一度考えてみると良いと思います。
パーソナルトレーニングに特化した資格団体は他にも
・NASM(全米スポーツ医学アカデミー)https://trainer.j-wi.co.jp
・JATI(日本トレーニング指導者協会)https://jati.jp
などがあり、一度調べてみることをお勧めします。
今回は資格を取得するための、目安となる費用や合格率についてお話させていただきました。
どの資格に挑戦しようか悩んでいる人が多く、費用や合格率も非常に気になるポイントだと思います。
他にも資格について聞いてみたいことがありましたら、是非問い合わせフォームまでお願いします。
できるだけ現場からの視点や、リアルな考え方からお話させていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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