近年、様々なSNSが話題になる中で、最も注目されているのが動画コンテンツです。
動画は文章や音声などのような、目や耳など一つだけの器官だけで情報収集するものではありません。
動画は見ながら、聴きながら、読みながらと、情報収集という意味では最も有利なコンテンツとなります。
そのため、老若男女、そして情報処理能力もほぼ関係なく情報収集することができるということから、
最も人気があると言っても過言ではありません。
動画コンテンツの中でも最も勢いのある「ショート動画!」
その中でも現在注目され、集客やビジネス運用などにも特化していると言われているのが、「ショート動画」です。
ショート動画とは、tiktokをはじめとしたコンパクトな情報量で終了する動画コンテンツですが、インスタグラムのなかの「ストーリーズ」「リール」、
YouTubeの中の「ショート」がそれにあたります。
なぜこのようなショート動画が増えたかという背景には、スマートフォンの普及が影響しているという考えもあるそうです。
パソコンから離れ、全てスマートフォンで作業できるところまで普及したことから、ちょっとした時間でも動画を楽しむことができるように、様々なサービス媒体が動き出しているようです。
そして文字や解説の音声がなくても、世界共通で楽しむことができるのは、やはり動画になってくるのです。
文章や音声はどうしても言葉の壁にぶつかりますが、動画で大好きな風景や美味しそうな食べ物を載せるのであれば、言葉の壁は存在しないので、
世界中の人たちと交流を楽しむことができるし、それだけビジネスチャンスもあるということなのです。
パーソナルトレーナーの中にもショート動画を中心にノウハウ発信をしている人はたくさんいます。
動画での解説のため、エクササイズの紹介など具体的に発信することができます。
中でも、マシントレーニングのようなジムで行うエクササイズよりも、自宅でできるいわゆる「宅トレ」などが人気です。
自宅でスマートフォンを見ながら挑戦できそうなエクササイズを見つけてみるなど、この自粛の中での過ごし方としても馴染みも増えているのです。
そのような動画コンテンツを僕たちはどのようにして集客に役立てるか、そしてどのようにしてアピールしていくか、紹介していきたいと思います。
ショート動画の役割
様々なSNS媒体がある中で、ショート動画の役割はやはり「認知」です。
全く興味がなかった人にも知ってもらうチャンスです。
ショート動画はその名の通り、短い時間で簡潔に終了してしまいます。
しかし、それは視聴者の目に入る可能性もかなり高くなるということです。
再生時間が短いので、終了次第どんどん次の動画がスタートするため、回転数が多いので、知らなかった人にもアピールするチャンスとしては非常に優れています。
オンライン集客の中でのかなり序盤、知ってもらうことが目的と捉えておいてください。
・重要な動画内容構成とは
先ほども言った通り、ショート動画は回転数がかなり速いです。
そのため、構成が見やすくないと最初の2〜3秒で次の動画へと移動されてしまいます。
そして、4秒以降からもずっと見てもらうためにも、決まった構成に沿って動画を作ることが求められます。
短い中で、コンパクトでしっかりノウハウを伝えていきたいのであれば、もちろん伝わりやすい内容にしないといけないですし、
実際に運用してみて、構成がうまく構築できていない動画は間違いなく視聴率も悪くなります。
編集方法やネタも非常に大事ですが、人が「わかりやすい」と感じるパターンに変化はありません。
しっかり抑えながら、進めてみてください。
①テーマ(題名)
まず最初はテーマです。
このテーマで一番重視して欲しいのは、「視聴者の悩みに直接響かせることができるか」です。
具体的に言うと、「この動画をみることで何が得られるのかをアピールすることができるか」です。
足痩せしたい人にスクワットを提案する動画を例えに出してみると、
テーマは「スクワットの方法」ではなく、「足やせに効果的な筋トレ」のように、
視聴者の悩みに答えるというテーマにしましょう。
運動経験がある人であれば、大体の内容がわかると思いますが、初めて運動をする人や、全くの初心者の人には、スクワットという言葉すら理解されないこともあります。
そのため、専門用語すらも使わないようにし、誰にでもわかるようなテーマを考えてみてください。
例
正しいクランチのやり方→腰に優しい腹筋のやり方
大臀筋にしっかり負荷をかけるスクワット→お尻を引き締めるためのオススメの運動
ベンチプレスで大胸筋を肥大させるフォーム→胸板をたくましくさせる筋トレ
最初の数秒で、「これについて解説されるんだな!」「これはぜひ聞いておきたいな!」と思ってもらわないと、その場で離脱されてしまいます。
そのため、どんな得があるのか、この動画があなたのどのような悩みに当てはまるのか、ここをしっかり伝えてください。
あくまでもみている視聴者を自分と同じレベルの知識として考えないことに気をつけながら、わかりやすい言葉選びで進めてみてください。
②なぜ問題が起きてしまうのか?
動画のテーマとなる問題がなぜ起きてしまうのか、理由を提示します。
自分の悩みを解決させる方法だけでなく、「なぜそうなってしまったのか」を納得させることが重要であり、
視聴者はそこに感動します。
ここで大切なのは、「附に落とすこと」です。
そのために僕たちは改めて、わかりやすく具体的な表現で説明しなければなりません。
巷に多いのは、解決方法の解説であり、問題が起きてしまう理由が抜けています。
例え短い動画と言っても、省いてはいけないポイントになりますので、力を入れて解説に臨みましょう。
例
腹筋の時に腰が痛くならない方法→体の背面の筋肉をストレッチする。
▶︎腹筋の時に腰が痛くならない方法→背面の筋肉が固い状態が腹筋動作の中で腰に負担がかかる→体の背面の筋肉をストレッチする。
僕たちは身体作りの専門家であり、より多くの情報提供をすることができます。
そして、それこそがパーソナルトレーナーとしての役割であり、差別化できるポイントです。
エクササイズ紹介しているアカウントはたくさんありますが、僕たちはその中でもより具体的な発信することが求められます。
出し惜しみせずに、投稿一つ一つに全力で取り組んでいきましょう。
③改善方法
この改善方法というのが、いわゆるエクササイズの紹介です。
普段SNSで見られる投稿がここに登場します。
ここで重要なポイントは、「いかに分かりやすさを優先できるか」です。
エクササイズの紹介の際、トレーナーがいかに良く見えるかを優先しがちです。
実はその気がなくても、発信者は自分がどう見られているか、男女問わず気になるものです。
しかし、コンテンツは全て相手に向けたものに統一されます。
そのため、撮影角度や表現など全てにおいて、初心者の人にもわかりやすいものにする必要があります。
具体的な方法としては、何枚かのカットをつなげて動画を作ることをお勧めします。
様々な角度から、正しいフォームなどを解説することによって相手の理解度が深まります。
また、カット(撮影角度)が変わることによって観覧中のマンネリを防ぎ、最後まで動画を見てくれるようにするための作戦でもあります。
観覧中に飽きられてしまったり、つまらないと思われてしまうとすぐに次の動画へとスキップされてしまいますので、
しっかりと拘って作り上げていきましょう。
例
アームカールの紹介動画
アームカールがどのようなエクササイズかのカット→斜め前から、全体が見えるカット
正しいフォーム、実践して欲しいフォームの説明→真横から、肘を固定することを強調したカット
注意点、間違ったフォームの説明→正面から、肘が開いていないか確認するカット
④実際にやってもらう
テーマ、問題点、改善方法など知ることができて、その悩みを持っていた人であれば、「ちょっとやってみようかな」という気になってくれます。
少なくとも、もう一度再生し、自分に照らし合わせながら検討してくれる時間がやってきます。
そこで伝えていきたいのは、「難しいと思わせないこと」です。
「まずは◯回からでも良いので〜」「まずはできる動きからやってみましょう」
というような、壁を感じないような促しが重要です。
よくある傾向として、視聴者は「自分にできるか」を前提に情報収集します。
自分に合うか合わないかの判断をし、試す前から分別してしまうものです。
皆さんも想像してみてください、何か新しい情報が入った時に、まずは自分にできるレベルの内容かどうかをまず確認して、厳しそうであれば、そのページを閉じるかと思います。
つまり、「この情報はあなたにも当てはまる、ふさわしい内容だ」ということを認識してもらうことが重要だということです。
しかし、「簡単なのでやってみてください」では視聴者には響きにくいので、具体的なきょうど変換なども付け加えてあげると良いでしょう。
「◯回を◯セットからスタートしてみましょう」「三日に一回からスタートしましょう」など、
ハードルを下げたところから挑戦を促すことで、「私にもできるかも」と自分に照らし合わせてくれるのです。
より視聴者にわかりやすく動画を作るのであれば、最後は挑戦しやすい促しで動画を締めくくるのが理想です。
動画一つを物語として作ってみてください。
まとめ
今回は、ショート動画の概要やアピール方法などを紹介させていただきました。
言葉通り、短いコンテンツなだけにコンパクトに、そしてわかりやすくまとめる必要があるということです。
今回紹介させてもらった段階を踏まえながら、是非取り組んでみて下さい。
次回は、「ショート動画作成に気をつけたい事」を紹介したいと思います。
動画作成について、定番とも言える失敗談は、最初に認識しておく事でスムーズに取り組むことができます!
次回も是非、ご覧ください。
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